採用活動の際、求職者から提出を求める書類の代表として履歴書が挙げられます。
最近は、採用の方法も多様化しているところですが、最低限、履歴(経歴)は、確認しておいた方が良いでしょう。
┃採用活動時の履歴書チェックポイント
○手書きorパソコン作成
以前は、「手書きの方が仕事の丁寧さや性格がわかる」といわれていましたが、最近では手書きにこだわらない会社が増えてきているようです。
就職・転職サイトでは、簡単に履歴書を作成できるツールもあるため、「パソコンで作成=パソコンスキルがある」と考えることはできないので注意が必要です。
手書きにこだわることで求職者から敬遠され、応募数が減ってしまうリスクもあります。
○転職回数
終身雇用という考えがなくなり、転職をすることは珍しいことではなくなりました。
しかし、あまり短期間で転職を繰り返している求職者は、周囲との協調性がない、仕事に対して飽きっぽいなどの性質があるかもしれません。
○就職・転職の空白期間
転職活動の空白が1~2箇月程度であれば問題ありませんが、長期間の空白期間がある場合は、注意が必要です。
空白期間が長くなる要因としては、次のようなことが考えられます。
①転職活動がうまくいかない
②転職する意欲がない
③資格試験の勉強などに充てていた
空白期間が数箇月におよぶ場合には、その理由を確認してみるのも良いでしょう。
○一つの会社の在籍期間
一年に満たない短期間で転職を繰り返している場合、その求職者自身になにか問題があることが考えられます。
採用面接の際に「前職の退職理由」を聞くケースがありますが本当の理由を言っているとは限りません。
気になる点があれば、深く聞いてみたり聞き方を変えてみたりする等、対策が必要です。
○職種の一貫性
転職回数が多かったとしても職種に一貫性があれば、自身のスキルアップのために転職を繰り返している可能性があります。
逆に転職回数が多く、職種に一貫性がない場合には注意が必要です。
┃履歴書ではわかないことも多い
履歴書だけでわかることは多くはありません。
合わせて職務経歴書の提出を求めたり、複数回の面接で複数人の面接官の目で見たり、適性検査を活用してみたりといった対応も必要になります。
┃履歴書の送り方にも注目
最後に弊社での採用活動の際に重視するポイントをお伝えします。
それは、「履歴書の送り方」です。
弊社では、事務系スタッフの採用する場合、必ず履歴書を郵送してもらうことにしています。
履歴書の送り方を見ると書類の送付方法について、一般的な常識があるかどうかがわかります。
具体的には「宛名の書き方」「封筒の選び方」を見ると良いでしょう。