採用活動とマーケティング的視点

採用活動をしている多くの企業から「募集をしても応募がない」「応募があっても求める人材とちがう」という相談が増えています。

それは、労働市場に人材がいないのではなく、求人の方法に問題があることも考えられます。

┃採用活動とマーケティング的視点

営業や顧客開拓についてはマーケティングに力を入れているにもかかわらず、採用活動に関しては、マーケティング的視点が欠如しているケースが多いです。

採用広告を出せば自然と応募が集まり、企業が求職者の中から人材を選抜する、という時代は終わりました。

今は、「求職者に選ばれる求人」を出さなければ求める応募は集まらないと考えた方が良いでしょう。

┃採用活動とペルソナ設定

マーケティングの分野においてよく使われる言葉で「ペルソナ」というものがあります。

セールスプロモーションを行う場合には、「性別・職種・年齢層・趣味嗜好」など、どのような人をターゲットにするかを設定し、その人物像に向かって広告を出します。

採用活動においても同様にマーケティング的視点が欠かせなくなっています。

「誰でもいい」「経験者でも未経験者でもOK」というターゲットを絞らない求人は、一見すると間口を広げているように見えて、誰にも刺さりません。

┃採用できる求人とできない求人

求める人材から応募が来る求人とそうではない求人を比較してみます。

■応募条件
×「○○職、有資格者(未経験者可)

専門職や資格が必要な職種の場合には、「有資格者・経験者用の求人」と「未経験者用の求人」は、分けて掲載した方が良いです。

未経験者からすれば、「やっぱり資格がないと採用してもらえないのでは?」「難しい仕事をさせられるのでは?」と不安を抱きます。

逆に経験者からすれば「未経験者にもできるような仕事しかさせてもらえないのでは?」と感じてしまうかもしれません。

■給与
×200,000円~400,000円(経験・能力による)

応募条件とも関連しますが、経験者と未経験者の両方に対して応募を求めたいのであれば、
・経験者用求人 →300,000円~400,000円
・未経験者用求人→200,000円~250,000円
というように二段階に分けて求人を出すことをおすすめします。

ハローワーク求人であれば二つの求人を出すことができるようになり、単純に目に触れる可能性を増やすことができます。

また、未経験者ですぐに400,000円の給与は無いと思われて「釣り広告」のように見えてしまう恐れがあります。

■事業内容・会社特徴
ハローワーク求人では、限られた文字数でいかに自社のアピールをして応募してもらうかが重要です。

事業内容・会社特徴は、文字制限いっぱいを使い、精一杯アピールをしましょう。

■採用サイト・採用ページ
採用専用サイトを作る、もしくは、最低限、自社のホームページに採用ページを作り求人媒体では伝えきれないことを伝えることが重要です。

求人票の中にURLを記載して、自社の採用サイトや採用ページに誘導できるような仕組みを作りましょう。

自社のポータルサイトは、企業名からも簡単に検索できるのでURLを掲載する意味はあまりないと考えられます。

求人を出しても求める結果が得られていない場合には、求人広告の中身を一度見直してみる必要があるでしょう。