社会保険の算定基礎届(定時決定)

社会保険の算定基礎届(定時決定)は、社会保険料を適正に納付するための手続きです。

この手続きは、原則として毎年7月1日から7月10日(2021年度は7月12日)までの間に届け出を行うことになっています。

社会保険の算定基礎届(定時決定)の提出が遅れたり、手続きを行わなかったりすると政府が標準報酬月額を決定し、本来よりも高い社会保険料を徴収される場合があります。

┃社会保険とは

社会保険とは、「健康保険」と「厚生年金保険」の総称で、算定基礎届(定時決定)の対象となる被保険者が一人でもいれば手続きを実施する必要があります。

┃社会保険料の決定方法

毎月の給与から控除する社会保険料は、次のような手順で算出します。

  • (1)報酬月額を都道府県ごとの保険料額表に当てはめ
  • (2)当てはめた等級の横軸の社会保険料を確認
  • (3)月額と記載された縦列がその人の標準報酬月額となる

※全国健康保険協会(協会けんぽ)神奈川支部
「令和3年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」より抜粋

標準報酬月額の決定・改定が行われるのは、次のような場面です。

①入社(資格取得)時

入社等で最初に社会保険の資格を取得する時に「報酬月額の見込み額」を保険料額表に当てはめて標準報酬月額を算出します。

算出された標準報酬月額によって入社(資格取得)後社会保険料が決定します。

②算定基礎届(定時決定)

毎年4月・5月・6月に実際に支払われた報酬月額を年金機構へ届け出ることによって「前回決定した標準報酬月額」と「現在の報酬月額から算出される標準報酬月額」に乖離がないかを確認します。

乖離が生じていると社会保険料が現在の報酬に対して「高い/低い」状態になってしまっているため、これを是正します。

そのための手続きが社会保険の算定基礎届(定時決定)です。

算定基礎届(定時決定)により決定(改定)した社会保険料は、原則1年間(9月分から翌年8月分)までは固定されることになります。

③月額変更届(随時改定)

次の定時決定までの間に固定的賃金が例外的に大きく変動し、一定の条件に該当した場合には、臨時的に標準報酬月額の見直しが行われます。

これを随時改定といいます。

┃算定基礎届(定時決定)の対象者

算定基礎届(定時決定)の対象となる被保険者は、7月1日現在在籍しているすべての被保険者です。

ただし、次の(1)から(4)に当てはまる人を除きます。

  • (1)6月1日以降に入社(資格取得)した人
  • (2)6月30日以前に退職した人
  • (3)7月改定の随時改定の対象者
  • (4)8月、9月に随時改定予定で申し出を行った人

算定基礎届(定時決定)は、社会保険料を適切に徴収し納付するための手続きです。

手続き忘れ、間違いの無いように注意してください。

*日本年金機構
令和3年度の算定基礎届の記入方法

※2021年6月7日内容更新しました