パワハラによる被害が最多┃精神障害の労災支給決定件数

パワーハラスメント(パワハラ)を受けたことを原因とする精神障害の発病、それに伴う労災支給決定件数が増えています。

┃令和2年度「過労死等の労災補償状況」

厚生労働省は、令和2年度「過労死等の労災補償状況」を公表しました。

この調査では、過重労働が原因で発症した脳血管疾患や精神障害について、労災請求件数や支給決定件数等を公表しています。

┃精神障害に関する事案の労災補償状況

「出来事」別の労災支給決定件数は、

  • 「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」99件
  • 「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」83件
  • 「同僚等から、暴行又は(ひどい)いじめ・嫌がらせを受けた」71件

以上が上位となっています。

┃脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況

時間外労働の時間別(1か月または2~6か月における1か月平均)で見てみると、

  • 「100時間以上~120時間未満」27件
  • 「120時間以上~140時間未満」14件
  • 「140時間以上~160時間未満」8件
  • ※1箇月の時間外労働時間

以上のような結果になっています。

今回は、労災保険の請求件数・支給決定件数をお伝えしましたが、過重労働による労災事故が発生するようなケースでは、未払い残業代の問題等も発生することが考えられます。

長時間労働の削減とパワハラ防止対策の義務化を並行して対策していく必要があります。

*厚生労働省
令和2年度「過労死等の労災補償状況」