マイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになりました。
それに伴い、機能やメリットも順次追加されています。
今回は、新たに公表された「マイナンバーカードの健康保険証利用について~医療機関・薬局で利用可能~」の令和3年10月版についてお伝えします。
┃マイナンバーカードを保険証利用するメリット
マイナンバーカードを健康保険証として利用することのメリットとして、次のようなことが挙げられています。
- ○通院時
- 受付:顔認証で自動化された受付
- 診療・薬剤処方:正確なデータに基づく診療・薬の処方が受けられる
- 支払い:窓口での限度額以上の医療費の一時支払いが不要
- ○その他の場面
- ・特定健診や薬の情報をマイナポータルで閲覧できる
- ・マイナポータルからe-Taxに連携し、確定申告が簡単に
- ・健康保険証としてずっと使える
┃高額療養費・限度額適用認定が不要に
マイナンバーカードを健康保険証として利用することで今後、高額療養費および限度額適用認定申請が不要になります。
高額療養費制度とは、手術等で医療機関での窓口負担が高額になるときに自己負担限度額を超える部分について後から払い戻しを受けられる制度です。
後から払い戻しを受けられるとはいえ、一時的に支払いが高額になるのであらかじめ、限度額適用認定を受けておくと自己負担限度額を超える部分の支払いはなくなります。
┃保険証の切り替え・返納も不要
健康保険証は従来、退職時には会社へ返納、転職でも保険証の発行に2週間程度かかっていました。
マイナンバーカードを健康保険証として利用すれば、保険証が手元にない期間を短縮できます(資格取得/喪失の手続きは必要)。
国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入している人は、定期的な被保険者証の更新が不要になります。
また、70歳から75歳になるまでの間、自己負担割合を示す高齢受給者証の持参も不要です。
┃さいごに
今回は、新たに公表された「マイナンバーカードの健康保険証利用について~医療機関・薬局で利用可能~」の令和3年10月版についてお伝えしました。
今後もマイナンバーカードを活用して行政手続き等は利便性が増していくものと思われます。
なお、健康保険証利用の申し込みやインターネット受付の他、セブンイレブンATMでも可能です。
*厚生労働省
マイナンバーカードの保険証利用について