令和3年版過労死等防止対策白書と労働行政の取り組み

厚生労働省から<令和3年版過労死等防止対策白書>が公表されました。

過労死等防止対策白書では、過労死等の概要と労働基準監督署などの行政機関が実施した過労死等防止の取り組みについてまとめられています。

労働基準監督署などがどのような観点で対策を実施しているかを知ることで、今後の自社の労働環境改善の取り組みについても検討する材料になります。

┃令和3年版過労死等防止対策白書

令和3年版過労死等防止対策白書は、次のような大きく分けて5つの枠組みとコラムによって構成されています。

  • 第1章 労働時間やメンタルヘルス対策等の状況
  • 第2章 過労死等の現状
  • 第3章 過労死等の防止のための対策に関する大綱の変更
  • 第4章 過労死等をめぐる調査・分析結果
  • 第5章 過労死等の防止のための対策の実施状況
  • 資料編

┃過労死等の防止のための対策の実施状況

統計データや読み物も重要な内容ではありますが、ここでは、労働基準監督署などがどのような観点で対策を実施しているかを中心に見ていきます。

  • 1.1 長時間労働の削減に向けた取組の徹底
  • (1) 長時間労働が行われている事業場に対する監督指導等
  • (2) 長時間労働等に係る企業本社に対する指導
  • (3) ガイドラインによる労働時間の適正な把握の徹底
  • (4) 是正指導段階での企業名公表制度の運用
  • (5) 36協定に関する法令の周知指導
  • 1. 2 過重労働による健康障害の防止対策

  • 1. 3 メンタルヘルス対策
    精神障害に関する労災支給決定(認定)が複数行われた場合、本社事業場に対してメンタルヘルス対策に係る指導を実施

1.4 ハラスメント防止対策
ハラスメント防止措置が講じられていない事業所に対して措置を講ずるよう指導するとともに、ハラスメント事案が生じた事業所に対して、適切な事後の対応及び再発防止のための取組が行われるよう指導を実施

特に「長時間労働が行われている事業場に対する監督指導等」では、従来、100時間以上の時間外労働が疑われる事業場から80時間以上の事業場へ調査対象を拡大しました。

┃まとめ

今回は、<令和3年版過労死等防止対策白書>の概要をご紹介しました。

過労死の原因は様々ですが特に重要視されるのはやはり長時間労働です。

事業主としても長時間労働・時間外労働の削減は急務と言えます。

*厚生労働省
令和3年版過労死等防止対策白書

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