60歳以上の人が厚生年金保険の被保険者として就労を続ける時に受給する年金と給与の金額により年金額が減額される在職老齢年金。
高齢者の就業意欲を下げるということで不評な制度でしたが、この制度の廃止が議論されています。
在職老齢年金
在職老齢年金は、60歳代前半と60歳代後半の制度に分かれています。
給与と年金が一定額を超える場合に年金額が減額されるもので、「60歳代前半は28万円」「60歳代後半は47万円」を超えると調整の対象となります。
在職老齢年金の見直し
60歳代後半の在職老齢年金
●案1:基準額を47万円を62万円に引上げ
→ 支給停止対象者数は約18万人減、支給停止額は約2,200億円減
●案2:完全撤廃
→ 支給停止対象者数は約41万人減、支給停止額は約4,100億円減
60歳代前半の在職老齢年金
●案1:高在労と同じ基準額に引上げ
→ 支給停止対象者は約67万人、支給停止額は約4,800億円
●案2:現行基準額のまま
→ 経過的な制度のため長期的な財政影響は極めて軽微
詳細は、下記リンク先にてご確認ください。
※厚生労働省
第11回社会保障審議会年金部会