採用時、企業はある程度の期間その社員を雇用し育成することを念頭に置いているかと思います。
しかし、その社員が「ずっとその会社にいたい」と考えているかどうかはわかりません。
2019年5月末、東京商工会議所は<新入社員を対象に行った調査結果>を公表しました。
入社した会社を選んだ理由
「仕事の内容がおもしろそう(42.6%)」
「職場の雰囲気が良かった(39.8%)」
「自分の能力・個性が活かせる(35.5%)」
上位3つは変わらない一方で、「仕事の内容がおもしろそう」が減少し、「待遇(給与・福利厚生等)が良い(25.3%)」が増加傾向にあります。
今の会社でいつまで働きたいか
「定年まで」が21.3%(昨年度比▲3.9%)
「チャンスがあれば転職」が18.6%(昨年度比+3.0%)
以上のようになっており「定年まで働きたい」と考えている新入社員が減少する一方、「チャンスがあれば転職」と「将来は独立(5.5%)」の合計が約25%になっています。
新入社員の4人に一人が入社時点で次のキャリアを考えていることがわかります。
企業としては、「長期雇用を見据えて社員が長く働き続けたいと思う環境を整備するか」、「ある程度の出入りを想定した制度設計をするか」といった選択が求められます。
※東京商工会議所
2019年度中堅・中小企業の新入社員の意識調査結果について